国内3,000万人が悩んでいる腰痛。
理解し、適切に対処できる様になりましょう!!
腰痛は大きく分けて2種類
①原因が明らかであるもの
癌など
②原因が明らかでは無いもの
ギックリ腰、ヘルニアなど
※腰痛が無い人でも75%以上の人がMRI検査でヘルニアが見つかる。
→画像でヘルニア有=痛い、では無い。
①の場合は安静にして、病気を治すべきです。
②の場合には安静にして治す、は古い見解です。
下の図をご覧下さい。
Malmivara.A et al.NEJM.1995
このグラフは急性腰痛(ギックリ腰)への対処を比較した論文を図にまとめたものです。
①安静(グラフ茶色)
定義|ギックリ腰後2日間安静にした。
3週間時点では運動群と比べて大きな変化なく痛みが低下しています。
しかし、長期間(12週間)になっても痛みが低下していません。
慢性化してしまった。と言っても過言では無いかもしれません。
②ストレッチ(グラフ黒)
定義|ギックリ腰後背中を動かす運動を行なった。
3週間時点で大きく痛みが残っています。
12週間時点でも痛みが残っており、最も避けるべきと考えます。
③運動(グラフ赤色)
定義|ギックリ腰直後より正しい運動を行なった。
3週間時点では安静郡と大きな差がありません。
しかし、長期間(12週間)では倍近い差があります。
ギックリ腰を慢性化させず治すには運動が最適解と考えられます。
論文結論
安静、背部運動よりも通常活動を痛み範囲内で行う事が早く、良く治る。
この論文発表を機に腰痛は正しく運動しながら治すが新常識になりました。
ストレスが多くなると
・痛みにブレーキを掛ける能力の欠如
・痛みを強く感じる(閾値の低下)
・筋肉が緊張する(正しく運動できない)
閾値(いきち)
ある一定の水準を越えた際に反応が出る基準値。
閾値を理解する簡易図
例) 同じダメージ/ダメージ2が以下条件の3人に掛かった。
A君|ストレスが少ない
B君|ストレスほどほど
C君|ストレス多い
結論)
A君はどちらのダメージも痛みまでは繋がらない
B君はダメージのみ痛みを感じる
C君はダメージ/ダメージ2両方で痛みを感じる
C君は痛みを感じやすい、と言える。
Matsudaira K.et. al Ind Hearth 2011
ギックリ腰から
・腰を庇って生活した群(左:水色)
・普段通りの生活をした群(右:青)
1年後のギックリ腰再発率を図にしたものです。
庇っていた方が再発率が倍近いのが分かるかと思います。
慢性腰痛や、繰り返すギックリ腰において。
痛みの無い程度の正しい運動をして生活をした方が良い。
と、なります。
事項ではオススメの腰痛体操を紹介します。